猫と恋人とTakato。

三十路が語るあれやこれや。

ズボラなブスに失恋した話。

夜桜は美しい。Takatoです。

つっても、桜なんか生えてないんですけどねこの国。風情に欠ける。

自然のある田舎が好きな俺ですが、逆に総太は都会派。将来、どこに住むのか未だに謎のカップルです。

さて、そんなザ・田舎好きの男の話を一つ。

最近、巷で流行っている失恋。リアルでも失恋者が多い中、俺もそんな事あったなぁと懐かしく思ったので日記代わりに書き込み。

わたくし、Takatoは今でこそ総太との恋愛真っ最中ですが、過去に一度だけ長い期間片思いをして玉砕。その後数年間、忘れられずに想い続けた事があります。

片思い期間7年。振られて、乗り越えるまで三年。片思い期間10年。今思えばほぼ人生の1/3。

片思いというのは厄介なものでして、気持ちが膨らむ一方で、それ所以に叶わなかった時の辛さは今でも覚えています。感覚的には脳がちょっと麻痺るというか、穴が空くというかそんな感じ。

その人は優しくて、少しおっちょこちょい。そして、ズボラブス

10代の学生時代は今ほど図太くもなく、友達として側にいれればいいやと、健気に思ってました。

よく覚えている俺の恋心の進化過程を以下ダイジェストに展開。

1)こいつ、なんでこんなズボラやねん/恋心0点。
2)時間守らなさ過ぎや、舐めとんのかワレ/恋心−10点(↓)。
3)でも、悪い奴やない。うん、悪気はないんや/恋心0点(↑)。
4)先週も部屋汚かったけど、もっと汚なくなっとるやん/恋心−10点(↓)。
5)でも、悪い奴やないんや/恋心0点(↑)。
6)出会って半年経ったけど、中々可愛いかも?/恋心10点(↑)。
7)うーん、なんで俺こんなにこいつの世話しとるんやろ/恋心20点(↑)。
8)なに?。女子力皆無ブスじゃね??。そうなんだが、なぜかそれが良い/恋心30点(↑)。
9)ん?。好きな人がおるから呼び出して欲しい?。手段がブスだが、俺に任せな!/恋心30点(→)。
10)振られた??。ショックな顔も中々様になるやんブス/恋心40点(↑)。
11)ブスでも、いい奴やのになぁ。見る目ない男や。ってか、決してブスやない/恋心50点(↑)。
12)待ち合わせに30分以上遅れるの辞めろ。そういう所がブスなんやお前は/恋心40点(↓)。
13)でも、なんでこんなに落ち着くのか意味不明やねん。責任とれや/恋心50点(↑)。
14)ちょっとこの人と付き合ってみよう。俺彼女できたねん。/恋心30点(↓)。
15)ダメだわ。あいつがやっぱ好きやねん。別れよう/恋心60点(↑)。
16)好きな人いないのかって?。彼女いたとも知らない癖に、うっせぇドブス/恋心70点(↑)。
17)寝てる顔だけは中々やな。あ、やべキスしそう(未遂)/恋心80点(↑)。
18)このままだとあかん。告白や→玉砕/恋心60点(↓)。
19)彼女できたねん。え?しゃぶしゃぶでお祝い?。チョイスがブスすぎるやろ。/恋心60点(→)。
20)ちょっと、真面目に彼女と恋愛してみよう。/恋心50点(↓)。
21)日本に戻るだと?。寂しいな/恋心60点(↑)。
22)すまん、日本に行ってしもうた人の事忘れられへん。別れよう/恋心70点(↑)。
23)ブスからのメールや。彼氏ができた?。おめでとう/恋心60点(↓)。

〜〜〜〜〜三年後〜〜〜〜〜〜

24)もう一度会いたいねんブスに。日本も久々やし、会いに行くか/恋心100点(↑)。
25)お久しぶり。そっかぁこの人がすきなんやな。あんなブスの笑顔見たことない。完敗や/恋心???点(白旗)。

………とまぁ。こんな感じです。纏めるとシンプルで驚く。あと、ブスブス言ってますが俺としては可愛かったです。寝てる時白目向いた寝顔でさえブス可愛かったです。

でも、本気だったんですよね。10年間。彼女と一緒に過ごす夢を抱いていた。ずっと、大事にしていつか結婚して。悲しい事があれば支えたかった。

俺ではそれが無理で、彼女は彼女の好きな人とそうなるべき。10年の片想いに終止符を打って、スッキリした記憶があります。

1つだけ後悔している事は、片思い期間に付き合っていた元カノを大事にできなかった事。ずっと違う人を想い、大切な時間と気持ちを無駄にしてしまい、本当に申し訳なく思っています。

その後、1人の女性と懲りずに付き合いましたが価値観の不一致で上手くいかず破局。25になる年に帰国。

それから五年、俺は恋愛不適合者でずっと1人で生きていくのだと思って、恋愛を遠ざけて過ごしていました。10年の片想いと、その後に付き合った人と修羅場で別れたのが若干トラウマだったのかと。

でも、人生何が起こるか分からない。5年後、まさか同性と付き合うことになるとは夢にも思ってなかった。

総太が俺に対して、片思いしていた2年間。今思えば、俺に彼女がいた話を聞いてどう思っただろう。無闇に優しくして、傷付けた事もあったと思う。

それなのに、諦めずにいてくれた総太を今ではブスとは比べられない程愛おしく思う。同性で十中八九ノンケとしか思っていなかった俺に対して、どれだけの勇気が必要だっただろう。

総太は全く家庭的ではない。コーヒーも相変わらずクソ不味い。好き嫌いも多いし、喧嘩の理由も子供っぽいものばかり。

不器用な恋人だけど、何事にも一生懸命。いつだって隣にいて支えてくれている。笑顔でいてくれるなら、なんだって良いとさえ思ってしまう。同性だろうがなんだろうが、そう思わせてくれる人が結局理想の人なのかも。

あの頃の片想いは好き止まりで、愛ではなかったんだなと総太との付き合いで気付きました。

もっと早めに出会えてればなぁ、なんて話したりもしますが俺が18の頃、総太は11歳。犯罪

結局、俺30歳の総太23歳の出逢いまでお互い苦い恋をしながら、成長するしかなかったんだなと。

あの片想い期間も決して無駄ではなかったんだなと、今ではつくづく思うのです。