「ダイヤル回して、手を止めた」。黒電話です。
Takatoです。
つい先日、総太と出逢った例の研修所に一緒に行ってきました。お互い、必要な資料が欲しくて行ったわけなんですが、懐かしい(笑)。
あの日、何気なく壁に貼ってある資料を見てたら総太が近づいてきて、自己紹介もなく取り留めない会話して、それで終わりだったあの日。その2人が紆余曲折を経て、まさかのカップルになろうとは。
赤い糸って恐ろしい。
総太曰く、一目惚れで出掛ける度にちょっと触れたり、バスで寝るフリして肩に頭乗せたり、アプローチはしてたらしい。全く気付かなかった俺に対して、今では嫌味の嵐ですが。
そんな総太との出逢いの場所へ行った訳なんで、そりゃーおにいs……おっさんはちょっとテンション上がるわけですよ。甘い雰囲気には程遠かったですが(あくまでも、真面目な場所なんでお互い弁えた)。
さて、そんな総太とのジェネレーションギャップなエピソードを1つ。
総太と俺は7歳差で、総太は平成生まれで海外育ち。若い割には昔のものに詳しいが、たまーに知らないものもある。
1つの例だが例えばこの曲。
小林さんの「金曜日の妻たちへⅢ」の主題歌。結構有名で、知らない人も聞いたらやっぱ知ってたっていうくらい有名。ダーリンアイヲンチュー 会いたくてー♬ ってやつ。愛人目線で、典型的なダメ女だなと思いつつも、俺はなんか好き。
で、総太と話題になったのが「ダイヤル回して 手を止めた」の部分。
これは、「黒電話のダイヤルを回して(恐らく愛人に電話しようとして)やっぱやめた」って歌詞なんですが、黒電話を知らない人はやはりワケワカメなのだろう。
以下、黒電話
↓
念の為、黒電話の雑な説明をします。
まず重い、固い、黒いの3つが揃っています。番号の所に指突っ込んで(ダイヤルという)右下の銀色の金具の方に回して離すとジャーーーって戻って、次の番号に指突っ込んで回すとまたジャーーーって戻ってを繰り返すと通話出来ます。国際電話しようとして間違えるとブン投げたくなります。しかも、結構指が痛くなるし、鳴ると騒音レベルでうるさい。
で、「ダイヤル回して」はそれのこと言っているんですが、総太は「バスや駅のダイヤグラム」の事だと思っていたらしい。
つまり、こういうの
↓
なるほど。しかし、総太ちょっと待て。「回して」はどうなるのだ。
総太「空港にある自動で「回る」ような奴でしょ?」。
………………ん?。これか??。
↓
駅やバス停にないやんけこれ。ありました?当時の日本にこれが。
「ダイヤル」は時刻表でもラブソングとしては確かに成立はするけど、その後の「手を止めた」とあるので明らかに自分で「回して止めている」。
つまり、恐らく総太の中では「女の人が時刻表を回す仕事していて、その機械の前で迷子のように立ち尽くし、愛人に私を届けたいと思いながらも、プロ意識で仕事せねばとダイヤルを操作盤で回そうとしたが、結局やめて仕事放棄した」。
という、なんともピンポイントな主人公の歌となっていたのだった。
無論このままではアカンと、すぐに当時の背景と黒電話の説明。超納得してくれました。面白かった。
しかし、良い歌ではあるんですが英語の部分がなんか変らしいですねこれ。英語得意ではないんですが、聞くときは決まって大部分が日本語の1番だけ聞いています。小林さんごめんなさい(作詞は別の人)。
機会があれば、是非試聴してみてください。ではでは。