猫と恋人とTakato。

三十路が語るあれやこれや。

自分はパンセクシャル。性自認のきっかけ②。

総太が今日はハードな1日だったらしく、とっとと寝てしまいました。

 

あんなことや、こんなこと書かれているとも知らずに。ふふ(悪魔か。

 

そんな恋人の寝顔といびきを思い出しながら、話の続きをします。

 

夜這いで驚いた俺は長ーいキスの後(驚いてすぐにリアクションできなかった)、一旦総太を引き離した。

 

何してるん?と聞こうと思ったのですが…………言えなかった。

 

俺を見る総太の目に恐怖が宿っていたから。

 

男が男にキス。しかも、恋人でもない友人関係だった総太と俺。俺が年上な事もあって懐いていたのは知っていたが、まさかそういう感情だとは思っていなかった。

 

総太は殴られても仕方ないとその時思ったらしい。そりゃーそうだ。

 

カラオケで優しい歌をチョイスしていた総太。

お祭りへ行くバスで隣で楽しそうにしていた総太。

相談事があるという事で、電話で緊張気味に話していた総太。

 

彼はカミングアウトもしていなかったし、鈍感な俺は気付きもしてなかった。

 

そんな相手にキス。怖がりな総太を思えば、ありったけの勇気を振り絞ったんだろう。

 

ここで、拒絶したらどんな顔するんだろう。あるいは………?。

 

その時だと思う。自分の中で何かがはじけた。

 

見たくなったのだ。拒絶された表情ではなく、もっと違う総太を。

 

気付いたら身体を寄せて、またキスしていた。

 

そう、今度は俺の方から。

 

その③に続く。